秩父太平洋セメント(株)三輪鉱業所では1977年頃から武甲山に自生していたムラサキの増殖を行ってきました。今年もご協力いただき、武甲山の希少植物「ムラサキ」の特別展示を行います。
赤紫色の根が特徴であり奈良時代から紫根染めの原料として使われたムラサキですが、江戸時代に入り外科医の華岡青洲により火傷やあかぎれなど皮膚炎に良いとされる「紫雲膏」としてその薬効が広まり珍重された薬用植物でもあります。
柔らかく繊細な咲き姿は、その強さ逞しさを露も感じさせません。
万葉集には156種類の植物(万葉植物)が詠まれているそうです。その中でも紫草(ムラサキ)を詠んだものが17首あるそうです。調べてゆくと、「薬猟」(くすりがり)という言葉に出会いました。
当時の謳い手たちは狩猟だけでなく薬草などを採る狩りを楽しんでいたようです。ムラサキと人の関係は深く枚挙に遑がありません。
期間中は、ムラサキ、クジャクシダを展示しています。
詳しくは、チラシと併せてお楽しみいただけます。
この機会をお見逃しなく、ぜひご覧ください。
展示期間:6月7日(金)~21日(金) ※火曜休館日
2024/06/07
武甲山の貴重な植物の保護増殖をしている秩父太平洋セメント㈱のご協力により、「チチブイワザクラ」の特別展示を今年も行っています。4月24日(水)まで予定してますが、花の状況により展示期間が短くなる場合がございます。
「武甲山石灰岩特殊植物群落」として国の天然記念物に指定されていますが、埼玉県の「絶滅危惧1A類」に指定されている希少な植物です。
展示期間中、その「チチブイワザクラ」を発見命名した日本の菌類学者「清水大典」氏の冊子をプレゼントしていますので、ご希望の方は受付にお声かけ下さい。なお、数に限りがございますので、お早めに!
2024年04月11日 木曜日